2014年3月31日月曜日

鍵泥棒のメソッド [映画レビュー]



監督 内田けんじ
公開 2012年9月15日


評価:40点(出演者と番宣盛りで騙された気分)




お金もなく売れない劇団員の桜井武史は、恋人と別れて自殺を考えていた。
ある日、銭湯へ行くと、客の一人が頭を打って気絶。
たまたま彼のロッカーの鍵を手にした桜井武史は、自分の鍵とすり替える。
倒れた男・山崎信一郎の車やお金、アパートまで使った桜井武史は、罪悪感から彼の入院している病院へ財布などを渡しに行く。
すると、彼は記憶をなくしていて、自分を桜井武史だと思い込んでおり・・・


王様のブランチで公開当初に特集があって気になっていた作品。
出演に香川さんと堺さんとあり、これは外さないだろう!っと思っていたら、個人的には全くハマらず。
なんだろう。
綺麗過ぎる。
話が綺麗過ぎてつまらなかった。

たぶん一番ダメだったと思う要因は、全てが良い方向へ良い方向へと運ぶこととだと思う。
車がブツかっても何もなかったりだとか、不幸のどん底どころか登場人物が全員良い人で良い方向へ転んでいくさまとか、全てが不自然。
で、イヤだった。
様々な賞をとっているけれど、何故か全然わからなかった。

不謹慎な映画の方が惹かれる。

2014年3月26日水曜日

マーサ、あるいはマーシー・メイ (Martha Marcy May Marlene) [映画レビュー]



監督 ショーン・ダーキン
日本公開 2013年2月23日


評価:86点(日本にも必ず同じような悩みを抱えて生きている人がたくさんいると思う)






カルト教団から脱走したマーサは唯一の肉親である姉夫婦を訪ねる。
しかし、彼女の行動は姉夫婦から見ると異常で、悪化していく。
その原因は、カルト教団いた頃の記憶が幾度となくフラッシュバックしたためだった。
物語は、姉夫婦の生活と対するようにカルト教団での生活が交互に切り替わりながら進んでいく。


別の映画の予告を観て気になっていた作品。
イマイチどんな作品か知らずに鑑賞したのと、英語字幕で観ていたため、話が呑み込めるまで少し時間がかかった。

教団内での独自のルール、そしてリーダーが絶対とされたり、供え物として女性が捧げられたり、
この異常性は決して、アメリカだけの話ではなく、日本にもある。

昔、オウム真理教の事件について少し理解が出来てきたころ、、教団が散会した後は、教団員だった彼らはどうやって生活したのだろうと考えたことがあったが、きっとマーサのように苦しんでいるのだと思う。
別の社会で生きていくことの難しさを観た作品だった。
そう考えると、会社命令などではなく自身の足で海外ヘ行き、生活している人は本当にすごいと思う。

その人にとって何が正しいかなんてその人の生きてきた知識の蓄積だと思うと、普通だけど何か怖い

2014年3月25日火曜日

さんかく [映画レビュー]



監督 吉田恵輔
公開 2010年6月26日


評価:93点(登場人物の心理描写が素直でかつ、リアル)



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同棲中のカップルの元へ、夏休みの間だけ一緒に暮らすことになった彼女の妹。
一緒に生活する中で、彼氏は彼女の妹に惹かれていって・・・


ムービーウォッチメンの「ばしゃ馬さんとビッグマウス」評の中で、吉田恵輔監督の作品として引用されていて鑑賞。
映画を借りに行った時、邦画コーナーを端から端まで見る際に何度も目にしていたものの、ジャケットで完全にスルーしていた作品。
(高岡蒼甫がどうも好きになれない)

本作は、とにかく配役の良さ・・・というよりもわかりやすさが作品の重要な点であったように感じる。
それが見事にはまった素晴らしい映画だった。
歳を重ねても田舎のヤンキー風な高岡蒼甫。
尽くす女で田畑智子。
発育の良い15歳の役で小野恵令奈。
見た目と、すでに入っている芸能人としての先入観がハマった感じ。
(公開当初は小野恵令奈を知らなかったため、今と見方が違うかもしれない)

吉田恵輔監督の作品をますます観たくなる一作だった。
個人的には、『机のなかみ』が観たい。

2014年3月24日月曜日

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(The Lord of the Rings: The Return of the King) [映画レビュー]




監督    ピーター・ジャクソン
日本公開 2004年2月14日


評価:90点(ただ指輪を捨てに行くだけなんて・・・と思っていたのに、深い)






本作は3部作の3作目。
前作でローハンを勝利へ導いたアラゴルンとガンダルフ達は、ピピンとメリーと合流する。
そこでサウロンが使う石を通じて、サウロンの次の進攻先がゴンドールであると知る。
ガンダルフとピピンの2人はゴンドールへ向かう。

一方、フロドとサムとゴラムの3人は滅びの山を目指していた。
しかし、ゴラムは指輪を奪おうと画策して、フロドとサムの仲間割れを試みる。

最終決戦に向けたそれぞれの物語を描く。

もう最高の一言!!
本当にピーター・ジャクソン監督最高!!
何が素晴らしかったかというと原作の素晴らしさももちろんだけれど、それ以上に映像の世界観だと思う。
特に戦争だと思う。
ところどころ入れてくるお笑い要素は、個人的にはいらなかった気がしたけど、倒れる者は倒れる。
生き残った者も精一杯最後まで生き抜く。
その姿の映像が良かった。

ラストに書きたいこととしては、指輪物語は非常に残酷な話だということ。
フロドは地味だな~っと思っていたけれど、最後に生き残った者の中で一番重い物を背負ったのは間違いなく彼だと思う。
指輪を運ぶ選択をした時点で、すべてが狂っていたのだと考えると悲しい。

ホビットが楽しみになりました。早く観よう。





2014年3月23日日曜日

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(The Lord of the Rings: The Two Towers) [映画レビュー]




監督    ピーター・ジャクソン
日本公開 2003年2月22日


評価:85点(前作で世界観を理解し、そして何と言っても多対多!多対多!!多対多!!!が最高)






本作は3部作の2作目。
前作で離散した仲間たち。
フロドとサムの2人でモルドール(滅びの山)を目指す中で途中、指輪の元の持ち主であるゴラムに襲われるが、逆に彼を捕える。モルドールへの道案内をするという彼の言葉をフロドは信じて、3人はモルドールを目指す。

アラゴルンとレゴラスとギムリの3人は、オークの一団にさらわれたピピンとメリーの奪還を図り、後を追っていた。

ピピンとメリーは、オークの一団に連れ去られている途中、ローハンの騎士の一団から攻撃に出会う。

本作はバラバラになった仲間たちのその後と、サルマンとのさらに過激化する戦いを描く。


前作で、一気に先が気になって鑑賞。
世界観がおおよそ理解できるようになってきて、面白さがより一層倍増したのを感じれた作品。
高揚感の高まりがあるのは、監督であるピーター・ジャクソンの力量という他ならない。
本当にピーター・ジャクソン監督最高!!

今回は、とにかく大きな力技で捻じ伏せるわけでもなく、剣や槍、弓といった武器での戦いが魅力である他ならない。
とにかくスケール感が半端ない!!
日本でここまでの映画は10年たった今でもほとんどないんじゃないかな。

今回も前回に引き続き、初の英語字幕で鑑賞。
専門用語も、頻出単語もだいたい理解できるようになって、より一層楽しめた。

このまま今日はラストのロード・オブ・ザ・リング/王の帰還を観ます。






2014年3月22日土曜日

ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring) [映画レビュー]



監督    ピーター・ジャクソン
日本公開 2002年3月2日


評価:80点(主人公が力ではなく突き進んでいく姿が素晴らしい)






世界を滅ぼす力を秘めたリングを、叔父から授かったホビット族のフロド。
それを狙う闇の冥王サウロン率いる勢力。
彼を以前から知り、助ける魔法使いのガンダルフ。ホビット族の仲間。旅の途中で知り合ったアラゴルン。
彼らを中心に集まった9人の仲間とともにリングを捨てる旅へ出る。
本作は3部作の1作目。


友人が観たということで、気になって鑑賞。
私が高校時代に公開していた作品で、当時話題になっていたものの、なんだか気分が載らなくて観ていなかったけれど、10年の年月を超えて鑑賞。
10年・・・笑

所感として、ファンタジーというジャンルはどうにも苦手なのだけど、この作品は楽しめた。
ファンタジーの嫌いな特徴として、子供をフォーカスするズルさがあって苦手なのだけど、
本作はそうではなく、全員が同じような目線で話が進んでいくのが良かった。
 ※子供が主役だと、どうしても感動してしまう。という抵抗

今回は、ちょっと特殊な鑑賞法。
wikipediaであらすじを観てから、英語字幕で鑑賞。
会話は50%くらいしか聞き取れないけど、それでも楽しめたのは映像の素晴らしさだと思う。
個人的に非常に良かったのが、ラストの襲撃。
あの大量の敵に立ち向かう姿が、ゾンビ映画のようで圧巻な感じが良かった。

エンドロールに15分近くあるのは、さすがにどうかと思う。笑

2014年3月17日月曜日

キャンドル居酒屋あぼんど [長野県長野市]

先日、友人の友人を行うため、お店について色々悩みに悩んでこちらのお店で行いました。


『キャンドル居酒屋あぼんど』さん
KOMACHIに載っていたのを、友人が発見してこちらを選択。
場所は、BOOKOFFさんの2階付近にあります。


店内には、全席にキャンドルが置かれていて良い感じ。
お店に入って友人全員で感じたのは
「結婚式の二次会で使われそう」

んで、通されたのは奥の部屋。
こんな感じ。


非常に良い感じでした。


 食べ物もオシャレなものが多い感じ。
が、中にはこんな物も。


おっぱいカレー Cカップ(A~Cカップがありました)

んで、友人のお祝いでサプライズに用意していたロールケーキタワーがこちら


誕生日の友人へは、キャンドルもついたこちら。
ちなみにこんな感じのもあるようです。

サプライズにも本当に協力的で、すごく好きな店になりました。
キャンドルが好きな方は是非、オススメのお店でございます。


キャンドル居酒屋あぼんど
長野県長野市南長野南石堂町1418ダイドービル3F
026-217-5554
[営業時間]ランチタイム12:00~14:00(要予約)/17:00~24:00
[定休日]不定休


ダイニングキッチン 安曇野はなぐるま [長野県安曇野市]

パスタが食べたい!
美味しいパスタが食べたい!!
ということで行ってきました。



『ダイニングキッチン 安曇野はなぐるま』さん
以前、記事を書いた松本店の姉妹店。


外観はまだクリスマスの雰囲気が残っている感じ。
んで、無性にミートソースが食べたかったので、こちらをオーダー


平パスタ ほうれんそうときのこ(ミートソース) 980円
ボリューム感が程よいのと、何よりパスタのもちもち感が良い感じでした。
個人的には、もっとミート!肉!ミート!肉!な感じが良かったですが、満足。

予約していったんですが、待ちのお客さんがたくさんいたので、混雑が予想される時間は予約するのがベストです。

評価:★★★★☆

ダイニングキッチン はなぐるま
長野県安曇野市明科七貴5680-5
0263-62-6787
[営業時間]11:30~22:00(L.O 21:00)
[定休日]木曜日

2014年3月12日水曜日

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 (原題:Life of Pi 公開:2013年) [映画]




評価:87点(←他の感想を観て。映画を見ただけでは78点)


)


ある日、主人公のもとへ、海で遭難した話を聞きに小説家がやってくる。

主人公のパイは、3つの宗教を信仰するパイの実家は動物園を経営していた。しかし、資金が厳しくなり、家族でカナダへ移住をすることになる。
売るために動物も乗せた客船は、途中の事故で沈没してしまう。
パイはボートに乗ることで一命を取り留めたが、そのボートにはシマウマ、オラウータン、ハイエナ、ベンガルトラが乗っていた。
最後に残ったパイとベンガルトラは海を漂流することになるのだが・・・


完全に「ファンタジー(笑)」と半笑いで避けていた作品でしたが、ムービーウォッチメンでどうやら裏のある作品だと知ってレンタル。
途中までは、ただの映像が綺麗な作品で、「良くできているな~映画館で3D版を観ておけば良かった」くらいにしか思っていなかったものの、
ラスト付近のあの展開で気になって他の方のレビューを観て、ゾワッとしました。

物語の前半30分くらいのパイの子供の頃の話。
非常に退屈だと感じたあの時間が観終わった後にまた観たいと感じさせる作り。
この作品は、私のように無宗教でかつ、宗教に関心のない人は是非、他の人の感想を観て欲しい。

予告で避けた人ほど観て欲しい作品。

2014年3月11日火曜日

永遠の僕た永遠の僕たち (原題:Restless 公開:2011年) [映画]




評価:90点(気が少し抜けたベタな恋愛映画が好きなんだと実感させられる作品)





全く他人の葬式に潜りこみ、参列する日々を送っていたイーノック。彼は葬式で出会ったアナベルという少女に関係者でないことを見抜かれる。
ある日、イーノックが係員に見抜かれたところをアザベルが助けたことから、一気に距離が近づく。
しかし、そんなアザベルは癌を患っていて・・・


別の映画の新作紹介で気になっていた作品。予告を観た通り、映像や衣装がすごく好みの感じ。
てっきり、イギリスの映画化と思いきや、アメリカの映画。アメリカでは珍しい雰囲気。

この映画が自分的にすごく良かったのは、見栄を張らない等身大な二人感じ。
変わってても、真っ直ぐな感じが良かった。

あと何と言っても、特筆すべきはミア・ワシコウスカが綺麗なこと。
初めて観た気がしたけど、ティムバートンのアリス・イン・ワンダーランドでアリス役の子だったのね。
ヘンリー・ホッパーも加瀬亮もすごく良かった。
ヘンリー・ホッパーはデニス・ホッパーの息子だったのか。

自分の葬儀があるとしたら、明るい好きな物に囲まれた葬式が良い。