2014年3月26日水曜日

マーサ、あるいはマーシー・メイ (Martha Marcy May Marlene) [映画レビュー]



監督 ショーン・ダーキン
日本公開 2013年2月23日


評価:86点(日本にも必ず同じような悩みを抱えて生きている人がたくさんいると思う)






カルト教団から脱走したマーサは唯一の肉親である姉夫婦を訪ねる。
しかし、彼女の行動は姉夫婦から見ると異常で、悪化していく。
その原因は、カルト教団いた頃の記憶が幾度となくフラッシュバックしたためだった。
物語は、姉夫婦の生活と対するようにカルト教団での生活が交互に切り替わりながら進んでいく。


別の映画の予告を観て気になっていた作品。
イマイチどんな作品か知らずに鑑賞したのと、英語字幕で観ていたため、話が呑み込めるまで少し時間がかかった。

教団内での独自のルール、そしてリーダーが絶対とされたり、供え物として女性が捧げられたり、
この異常性は決して、アメリカだけの話ではなく、日本にもある。

昔、オウム真理教の事件について少し理解が出来てきたころ、、教団が散会した後は、教団員だった彼らはどうやって生活したのだろうと考えたことがあったが、きっとマーサのように苦しんでいるのだと思う。
別の社会で生きていくことの難しさを観た作品だった。
そう考えると、会社命令などではなく自身の足で海外ヘ行き、生活している人は本当にすごいと思う。

その人にとって何が正しいかなんてその人の生きてきた知識の蓄積だと思うと、普通だけど何か怖い

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