2014年6月28日土曜日

ハングオーバー!!! 最後の反省会 (原題:The Hangover Part III)  [映画レビュー]



監督    スコット・スチュワート
脚本    スコット・スチュワート       
日本公開 2013年7月6日


評価:92点(ラストが素晴らしい)





閑静な住宅街に住む一家。
ある夜、台所が何者かに襲われる。そして、翌日も。
この不可解な現象が、次第に家族自身にも起こるようになり・・・

予告を観て気になっていた作品。
とにかく予告の異常現象が頭から離れなかった。
結果として、非常に自分としてはホラー映画の中でも良質な作品だった。


[ネタバレ]
まず、この家族を襲ってくるのが「宇宙人」であることが映画中盤で明かされる。
その中で、誰が誘拐されるのかだが、振りがいたるところでされていた長男が誘拐される。
ここまでは予定調和だけど、ラスト!長男が誘拐されて終わるバッドエンド。
さらには、トランシーバーから聴こえる叫び声。
もう、このラストで映画が終わるのは自分の中で、ツボだった。

「ソウ」「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」のスタッフが~系映画は、何気に外さない。
むしろ、ツボを押さえていて素晴らしい。

2014年6月22日日曜日

GIANT LOOP FES. 2014 [ライブ]

山梨県は、甲州市の山奥にある神金村で行われたイベントへ行って来ました!
[NOB]がやっていたイベントのタイトルを題打ったこのフェス。
行かないわけがありません!

甲州市役所駐車場に車を駐車して、シャトルバスの出ている塩山駅南口へ
色々ありまして、10時前ギリギリのバスに乗車。

10分ゆられてやって来たのは、神金村。
奥から聴こえてくる[Words Weeds]のライブの音が漏れてくるのとは裏腹に、のどか。
それを象徴するように



会場隣の建物から、おじいちゃん、おばあちゃんが顔を出して手を振っていました。
のどか。

会場前で友人を待っていると、[Words Weeds]がラストに[NOB]の"Harmony of heart"をカバー!
もう外でテンションが上がり狂いましたよ。

というわけで、ようやく入場!


この日のタイムテーブルは、こんな感じ。

テツヤさんいわく、キャパも700~800人ということで、フェスとしては人が少なめ。
飲食ブースには、屋根があって、ご飯も充実していたりと、非常に良かった。


ハンバーガー美味しかった~。

今回のフェスで強烈に良かったのが、[locofrank]
"START"でライブが始まり、その後も、"VOYAGE","Coconuts Fine"などなど「Starting AGE」「ripple」初期の音源の曲が続き、とにかく楽しかった。
MCでは、お互い嫌い合っていた亡くなった鎌田さんへの思い。
それを、柏のライブで告白しあったこと。
そんなMCからも、この日のライブへ特別な思いを非常に感じました。
とにかく楽しかった。



そして、ラストの[THE NO EAR]
いつも通り、フロアーにテツヤさんが降りてきて、"10 YEARS REVOLUTION","I HATE MONDAY"と
野外でも、いつものライブハウスと何ら変わらないマイクジャックの嵐。笑

アンコールでは、鎌田さんに捧げるとして、まさかの"This is a song for you"



客席、セキュリティ、出演者と全員がダイヴして、それぐらい高まる瞬間だった。
これからも、ずっと聴き続ける曲。
最高だった。
久々に腰から落ちて、腕を擦ったのも良い思い出。笑


今回のフェス、出演者が色んな思いを持って来ている人が多かったことはもちろん、
来ている人もNOBやTight祭のTシャツを着ていたりと、すごく特別なフェスだった。

来年も開催して欲しい。
とにかく一日あけた今日は、楽しんだ達成感でいっぱい。

2014年6月19日木曜日

ハングオーバー!!! 最後の反省会 (原題:The Hangover Part III)  [映画レビュー]



監督    トッド・フィリップス
脚本    トッド・フィリップス       
日本公開 2013年4月27日


評価:75点(ハングオーバーファンでないと楽しめない作品)





前作から2年。バンコクの刑務所に収容されていたチャウが脱走。
このことを知ったギャングのマーシャルは、狼軍団の4人に接触する。
実は、マーシャルは以前、チャウに金塊を盗まれており、このチャンスを逃すまいと、チャウが接触するであろう狼軍団に目をつけたのだった。
例によって、人質になるダグ。
残ったアラン、フィル、ステュの3人は、チャウを探そうと動き出すのだが、そんなチャウからアランに連絡があり・・・


最後のハングオーバーシリーズ。
このシリーズは、楽しみきれなかったのが本音だけれど、嫌いにもなりきれない映画。
本作もなんだかんだで鑑賞。
感想としては、今までで一番雑!
悪い意味でお金がかかっていて、個人的にはもっとお金をかけない悪ふざけな感じでよかったように思う。
1作目に出たキャラクターも出てきて、それは個人的に良かった。

この映画で一番良かったのは、やっぱりラストのエンディングでのアレ。
あの感じが、ハングオーバーっぽくて一番良かった。

2014年6月17日火曜日

リアル〜完全なる首長竜の日〜 [映画レビュー]



監督    黒沢清
脚本    黒沢清
              田中幸子
原作        乾緑郎『完全なる首長竜の日』
日本公開 2013年6月1日


評価:35点(奥が深過ぎて、意味を呑み込みづらい。)





浩市は、恋人が自殺未遂を図ってこん睡状態に陥っていた。
そんな恋人の意識と接触をするために、彼は最新脳外科医療「センシング」を利用する。
意識の中であった彼女から小学生の頃に書いた"首長竜"の絵を探して欲しいといれ、彼は探すのだが・・・


ムービーウォッチメンでプッシュされていて鑑賞。
監督が黒沢清さんということで、変わった映画だとは予想していたが、予想を遥かに上回る意味不明さだった。
公開当初、主演の佐藤健が「新しい恋愛映画」とA STUDIOか何かで言っていたが、新しいというか何と言うか・・・カテゴライズしづらい映画であることは間違いない。
佐藤健や綾瀬はるか目当てでいった客は、ポカーンとしたのではないだろうか。

この映画の特徴で印象に残っているのは、脇を固める俳優陣が豪華なこと。
オダギリジョー、染谷将太、そして浜野謙太まで出ているとは。

とはいえ、面白かったとか印象に残ったかと聞かれるとつまらなかった。

2014年6月15日日曜日

ラストスタンド (原題:The Last Stand)  [映画レビュー]



監督    キム・ジウン
脚本    アンドリュー・クノアー
日本公開 2013年4月27日


評価:80点(テイストが、良い意味で古き良きアクション映画の雰囲気があって良かった)





アメリカとメキシコの国境境目にある町・ソマートン。
大きな事件も起こらないこの町を、保安官たちものんびりと過ごしていた。
一方、捕まったラスベガスの麻薬王が、移送中に脱走。
静かなはずのソマートンにも事件の影。
朝一、毎日牛乳配達をしているおじいさんが来ないとの連絡。
おじいさんの家に、おじいさんの死体。しかも、どうやら殺人の模様。
そんな時、FBIからソマートンの保安官に、脱走中の麻薬王が脱走してソマートンへ向かっているとの連絡があって・・・


シュワちゃんが久々の主演映画ということで、楽しみにしていた作品。
正直、この映画は後評判の良さで観たくなった。
それまでは、もうシュワちゃんの時代は過ぎた・・・という気持ちの方が高かったけれど、
その時代が流れても、映画にはそのままの雰囲気が残っていて、かつ老いをリアルに感じさせる本作の雰囲気は非常に良かった。

ただ、逆に全くと言っていいほど、新しさがないのも事実。
この映画は「アーノルド・シュワルツネッガー」主演でなかったら、全く意味をなさない映画だったようにも感じる。

この映画を観た影響で、大脱出も観たくなった。

2014年6月9日月曜日

ファインド・アウト (原題:Gone)  [映画レビュー]



監督    エイトール・ダリア
脚本    アリソン・バーネット
日本公開 2013年6月15日


評価:70点(主人公が最後に発するセリフのための映画c)





<あらすじ>
一年前、泥だらけの少女が発見された。
少女の証言では、彼女は誘拐されて穴に閉じ込められていたという。
そこには、骨も埋まっていたという。
警察が一週間かけて捜索を行ったが、穴も骨もなく、彼女の虚言であると判断された。
その少女・ジルは現在、妹と暮らしている。
妹が試験を翌日に控えたある日、ジルはバイトへ出かけて戻ると妹の姿がなかった。
着ていたパジャマがなかったことや、着けていたイヤリングが落ちていたことから、
ジルは妹が以前、自分を誘拐した犯人に誘拐されたと考えて、1人で捜査をする。


以前、王様のブランチで特集されていたことと、アマンダ・セイフライド主演ということで気になっていた作品。
とにかくネタの流れ的に、ラストのどんでん返しがミソで、どんなミソをつけてくるのか楽しみにしていたら・・・
ドストレートな作品でした。
途中まで怪しそうな人物を色々予想していたため、勝手な期待からあまりにも悪い方向に裏切られてガッカリした。
が、主人公がこの映画内で言う最後のセリフで「ああ、なるほど」と納得。
まあ、無理がある感じは否めなけど。

何よりも一番物足りなかったのは、犯人の動機。
犯人が何をしたいのかがイマイチつかめなかった。
変なアクションや、無理な逃走劇をなくして、もっとストレートなサスペンス調にしたり、犯人の心理像が観れたら良い作品だった気がする。

原題がGoneで、ファインド・アウトにしたのは何故だろう。
そもそも原題のGone・・・これも少し違う気がした。

2014年6月7日土曜日

そして父になる [映画レビュー]



監督    是枝裕和
脚本    是枝裕和
日本公開 2013年9月28日


評価:96点(泣きたくなった。観る人によって、様々な感じ方のある映画)





<あらすじ>
一流企業で働く野々宮良多。
妻と6歳の子・慶多を持ち、幸せな日々を送っていた。
そんなある日、慶多を生んだ病院から来て欲しいと連絡がある。
そこで病院から、子供を取り違えがあったと伝えられる。
戸惑いを覚える野々宮夫妻は、慶多の本当の親である斎木夫婦であると会う。
そして、お互いの子供にも会い、交流を深めていくのだが、
互いの夫婦ともに、子供を交換については抵抗があって・・・


前評判もさながら、是枝監督ということで気になっていた作品。
『誰も知らない』で感銘を受け、『空気人形』で衝撃を受け、そして本作を観れて本当に良かった。

この映画を観ていて何よりも良かったのが、「父親も立派な仕事」というリリーフランキーのセリフ。
改めて、その通りだと感じたことと、肩の力を抜くことと、子供と向き合う大切さのようなことを感じました。
そして、福山雅治演じる野々宮良多が、父親になろうと気づいた瞬間。
私も泣きそうになりました。

ガリレオの印象が強い今の福山雅治だからこそ、この役が非常に活きたと思う。
この間、『真夏の方程式』を観たからこそ、さらにこの映画でこの役の印象がより映えた気がした。

2014年6月6日金曜日

ビフォア・サンセット (原題:Before Sunset)  [映画レビュー]



監督    リチャード・リンクレイター
脚本    リチャード・リンクレイター
              イーサン・ホーク
              ジュリー・デルピー
日本公開 2005年2月25日


評価:80点(前作の雰囲気を壊さず、そしてキャラクターはそのままに。やっぱり良い映画)





<あらすじ>
[前作:ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 (原題: Before Sunrise)]
ジェシーとセリーヌはユーロトレインの車内で出会う。
意気投合した二人は、ウィーンで一夜だけを共に過ごす。
二人は連絡先を交わず、駅のホームで半年後に再開することを約束した二人。
[本作]
それから9年、二人の話を本にして、パリを訪れたジェシー。
本屋でプロモーションをしていたところに、セリーヌが現れる。
9年前、実は再開することが出来なかった二人は久々の出会い・・・


前作の『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』を観て感動したため、鑑賞。
そして、やっぱり本作はニヤッとさせられる作品だった。
映画を観ていても、前作のような出会い特有の新鮮さはないものの、その久々の出会いを楽しむもどかしい何かが、伝わってきてすごく良かった。

メイキングも観たのだけど、シーンがとにかく少ない!
そして映画も80分と短い!
その間に楽しんでいるのは、会話。
久々に会って話す会えなかった理由や、お互いの近状報告、そして本音が良かった。

次作のビフォア・ミッドナイトが7月2日に発売ということでそちらも非常に楽しみで仕方がない。

ただ、唯一残念だと思うのは、リアルタイムな時系列で観れたらもっと楽しかったんだろうな~っと思うと少し悲しい。
とにかく良い映画。

2014年6月3日火曜日

飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲 (原題:Texas Chainsaw 3D)  [映画レビュー]



監督    ジョン・ラッセンホップ
脚本    キルステン・エルムス
                アダム・マーカス
                デブラ・サリヴァン
日本公開 2013年7月13日


評価:85点(終始最高!とはいかなかったものの、ほぼ最高!!)





<あらすじ>
過去に若者5人を襲ったソーヤー一家。
一家は、生き残った若者の報告により、家ごと焼き払われる。
焼き払われた際に、子供の出来なかった夫婦が、ソーヤー一家の子供を盗っていく。
その子供ヘザーは成人になっていた。
そんな彼女のもとに、亡くなった祖母から屋敷相続の話が届く。
相続のために、屋敷へ向かうのだが、屋敷には秘密があり・・・


『悪魔のいけにえ』の続編ということでレンタル。
しかも、1作目からのパラレル的な続編ということで、気になって鑑賞。

感想としては、単純に好み!!
『悪魔のいけにえ』オリジナルの暗さを残しつつも、現代的なB級映画の軽さもあって、程よかった。
ムダなエロさ(もっとムダムダしてても良かった)と、すぐにやられる感じもまた素晴らしかった。

ただ、問題はラスト。(ネタバレ)
ソーヤー一家と、ソーヤー一家を根絶やしにしようとする市長との攻防になるのだが、
レザーフェイスの強さがぼやけるような演出はどうかと思った。
また警官が、ソーヤー一家側を味方をするのだが、
「アレだけ残忍な殺人を犯す危険要素を野放しにすべきじゃねえだろ!笑」と突っ込まざる負えなかった。

まあ、何はともあれ素晴らしい作品であったと感じられる作品だった。

エンド・オブ・ウォッチ (原題:End of Watch)  [映画レビュー]



監督    デヴィッド・エアー
脚本    デヴィッド・エアー
日本公開 2013年8月17日


評価:50点(終始乗り切れなかった)






ロス市警で、コンビを組んでいるブライアンとマイク。
彼らは、麻薬の摘発、火事の中から子供を救出するなど、警官としての職務を全うしていた。
しかし、そんな彼らをよく思わない影が水面下で動いていて・・・


ムービーウォッチメンで聴いて気になっていた作品。
が、結果的にはどうにものめりこめない映画だった。

のめりこめなかったポイントは、使われている映像のほとんどが、主観映像を利用しているのだけれど、これがどうにも退屈だった。
リアリティのあることを、リアルな視点で撮るというのに、魅了されなかった。
あと、もう1ポイントあって、ストーリー展開。
主に映画は二人の友情を中心に描いているのだが、綺麗過ぎる。完全に、勝手な偏見だが、賄賂を受け取っていたり、弱い物に手を挙げるようなイメージが他の映画から受けている分、リアリティを感じなかった。(こっちが、本当のリアルなのかもしれないけど)

どうにも好きにはなれない作品だった。という感想以外どうにも浮かばない。

2014年6月2日月曜日

藁の楯 [映画レビュー]



監督    三池崇史
脚本    林民夫
原作    木内一裕『藁の楯』
日本公開 2013年4月26日


評価:65点(穴をところどころ感じたものの、ラスト1つ前のセクションでガッカリ)






孫を殺された蜷川隆興。
財界で大きな力をもつ彼は、孫を殺した男を殺すために新聞やネットへ広告をうつ

「この男を殺して下さい。名前・清丸国秀。お礼として10億円お支払いします。」

この広告を出したことへ、仲間に襲われた清丸は福岡警察署へ自ら出頭。
清丸を東京へ護送すべく、5名の精鋭をつける。
しかし護送中、一般人はもちろん、看護師、警察も襲ってきて・・・


テーマで、気になっていた作品。
唯一気になっていた「10億円で人を殺す同期となりうるのか?」という点が、
自分としては、どうにも人を動かす動機として弱く感じてしまい、映画の重みがよく分からなかった。

この映画で、終始気になったのが、永山絢斗のキャラと、藤原竜也のキャラが気になって仕方なかった。
なんか、キャラが強すぎて、どうにも受け止めきれなかった。

映画を見ている自分は、10億円という額の大きさと人の命・・・この比較が、終始引っかかってしかたなかった映画でした。